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楽天スタジアムのキャッシュレス化【刮目すべき3つの戦略】独占策・還元策・将来策 #楽天ペイ

楽天が野球とサッカーの2つのスタジアムを4月からキャッシュレス化すると発表しました。野球は宮城で、サッカーは神戸です。

こちらの公式プレスリリースで詳しい内容を発表しています。 

完全キャッシュレスの「スマートスタジアム構想」を発表 | 楽天株式会社

 

こうしたプレスリリース類や楽天イーグルスやをチェックしていますと、刮目すべき3つの戦略が見えてきました。

この3つ戦略です。 

  • 独占策:楽天決済ツールがほぼ独占
  • 還元策:楽天ペイでビール半額など
  • 将来策:楽天Edyによる少子化対応

 このエントリーでは、この楽天がキャッシュレス化スタジアムで展開する独占策、還元策、将来策の3つの戦略についてチェックしてみたいと思います。

目次

 

独占策:楽天決済ツールがほぼ独占

完全キャッシュレス化した2つのスマートスタジアムで使える決済サービスは、ほぼ楽天決済ツールとなっています。

原則すべて、スマホアプリ決済サービス「楽天ペイ(アプリ決済)」、電子マネー「楽天Edy」、共通ポイントカード「楽天ポイントカード」、「楽天カード」およびMastercard・American Express・Visa・JCBブランドの各種クレジットカード、「楽天銀行デビットカード(JCB/Visa)」を含む各種ブランドデビットカードでの決済となります。

出典: 楽天株式会社

 

クレジットカードやデビッドカードは国際ブランドが使えるものの、キャッシュレス化の目玉となるスマホQRコード決済と電子マネーは楽天が独占しています。

スポーツチームを持ったり、スタジアムを運営するのはこういうことなんですね。

 

還元策は小粒ながらも、かなり訴求効果のある内容になっています。

還元策:楽天ペイでビール半額など

まず、楽天が発表したスマートスタジアムでのキャッシュレス決済のイメージを見てみましょう。

スマートスタジアムでのキャッシュレス決済(楽天ペイ)のイメージ

出典:楽天株式会社

おそらく売り子さんにビールか何かを頼んで楽天ペイで支払っているイメージだと思いますが、おっさんに楽天ペイを利用させるかなりうまい戦略になっています。

おっさんは野球とビールが大好きなんですね。おそらく売り子さんも大好きです。しかも還元によりビールが半額になるというのです。

 

ビール半額は年4回で、通年は100円引きです。100円引きでもうれしいですよね。詳細です。

①楽天ペイ支払いでビールもソフトドリンクも100円引き
②年4回!特定試合で楽天ペイ支払いでビール・ソフトドリンクが半額!
出典:キャンペーン一覧|東北楽天ゴールデンイーグルス

 

スタジアムで、楽天ペイで支払えばビールが半額になると聞いて、多くのおっさんが野球を見ながら楽天ペイをインストールするようになります。

 

ここでとられた戦略を数式にしますとこうなります。

半額のビール×売り子さん×楽天ペイ→おっさんがキャッシュレス化

 野球を見に行ったおっさんが、試合が終わってスマートスタジアムを出ると、見事にキャッシュレス化してるんですね。キャッシュレス化を推進する経産省もびっくりです。

 

2つのスタジアムでは、楽天キャッシュレスデスクも新設されます。2019年は楽天グループが1月からフルスロットルです。

楽天キャッシュレスデスクを新設!
スタジアム2箇所にキャッシュレス決済のお問い合わせ全般をお受けする有人サポートデスクを設置し、スタッフがお客様のお困りごとを解決します。

出典:ヴィッセル神戸 2019シーズン完全キャッシュレス化

 

4月はすぐくるような感じもしてきましたので、楽天ペイをインストールしていない方は、事前に入れておくのがおすすめです。

楽天ペイのダウンロードからカード登録までを紹介した記事になります。 

www.card-reviews.com

 

 

 

次は、個人的に、楽天のワイルドカードと呼んでいる楽天Edyです。 

将来策:楽天Edyによる少子化対応

キッズ層もスマートスタジアムに訪れますが、スマホ決済やクレジットカードを持っているわけではありません。そこで活躍するのが楽天Edyなんですね。

お父さんやお母さんがキッズに決まった額をチャージした楽天Edyを渡せばいいんですね。キッズ時代からキャッシュレス化に慣れさせることで少子化対応のマーケティングにもなっています。

 

 楽天が発表したスマートスタジアムでの楽天Edyのイメージです。

スマートスタジアムでの楽天Edyのイメージ

出典:楽天株式会社

左側は、楽天Edyで決済しているイメージですね。売り子さんは、楽天ペイ用のQRコードと楽天Edyの決済デバイスの2つを首からかけているんですね。

右側がスマートスタジアムの各所に設置された楽天Edyのチャージ機のイメージです。

スマホ決済もカードも持たない人も楽天Edyのカードさえあれば球場内で不便を感じることはありません。

 

具体的な施策も見てみましょう。

楽天イーグルスでは、中学生以下のチケットを持ったキッズにEdyをプレゼントします。 

楽天イーグルスのEdyカードキャンペーン 

①中学生以下のお子様にはEdyカードをプレゼントします(おひとり1枚限り)

②修学旅行でご来場のお子様にはおひとり1枚、500円チャージ済みのEdyカードをプレゼントします

出典:お子様連れのお客様へ|東北楽天ゴールデンイーグルス

 

修学旅行のキッズには、500円チャージ済みのEdyをプレゼントです。

しかも、常駐スタッフが「お子様のEdyチャージのお手伝い」もしてくれるというのです。

詳細はこちらのページになります。

お子様のはじめてのキャッシュレス決済体験を応援|完全キャッシュレスガイド|東北楽天ゴールデンイーグルス

 

MF世界遺産のイニエスタが在籍するヴィッセル神戸でもEdyカードキャンペーンです。

中学生だけでなく全世代に向けてEdyキャンペーンを行う予定です。

ヴィッセル神戸のEdyカードキャンペーン 

Edyカードキャンペーンの内容です。

(1)ヴィッセル神戸デザインのEdyカードを販売
(2)ノエビアスタジアム神戸で開催のホーム開幕戦にてEdyカードをプレゼント
(3)シーズンシートオーナーのお客様に限定デザインEdyカードをプレゼント
(4)ファンクラブゴールドコース会員に限定デザインのEdyカードをプレゼント
(5)中学生以下のチケットをお持ちのお子様にキッズEdyカードをプレゼント

出典:ヴィッセル神戸 2019シーズン完全キャッシュレス化

 

かなり盛りだくさんです。

その他にも、2つのスタジアムでは、楽天ペイで支払うとグッズ類も10%還元になります。 

イニエスタのグッズも10%還元です。

 

楽天のキャッシュレス化戦略(まとめ)

楽天は、あらゆる世代が集まるスタジアムで、独占かつ全方位的なキャッシュレス化戦略を描いています。それは、少子化時代の貴重なキッズ層と野球とビールと売り子さんが大好きなおっさんのハートをわしづかみする内容になっています。

ポイント還元制度の内定が、経産省から発表された時に、楽天のくくりは、汎用サービス+楽天Edyとなっていましたが、ぞの全容がおぼろげながら見えてきた感じがしました。 

ポイント還元制度の内定14社が発表された時のまとめ記事です。ここで楽天は、汎用サービスとして紹介されてたんですね。そして、楽天Edyは独立した扱いとなっています。

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