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どのQRコード決済を使うのがお得なのか【1月版】PayPay・LINE Pay・楽天ペイを8つの視点で比較 #スマホ決済

スマホのQRコード決済については、2018年11月後半ぐらいから、PayPay、LINE Pay、楽天ペイを日常的に使ってきましたが、それぞれの特徴がある程度みえてきました。

このエントリーでは、還元率、ポイント、支払い方法、スマホアプリ、安全性、換金性、キャンペーン、導入性といった8つの視点で、PayPay、LINE Pay、楽天ペイを比較して、2019年1月時点でどのQRコード決済を使うのがお得なのかを検証してみたいと思います。

目次

 

1.通常還元率での比較

通常使用での還元率の比較です。

  • PayPay:0.5%
  • LINE Pay:3.5~5%(2019年7月末まで)
  • 楽天ペイ:0.5%

 コード支払いかつ期限付きではありますが、LINE Payの還元率が圧倒的です。

 

PayPayと楽天ペイはクレジットカードを登録して使うのが一般的ですので、100円で1ポイント還元されるカードをひもづけて使うという条件での比較です。

  • PayPay:1.5%(カード登録)
  • LINE Pay:3.5~5%(2019年7月末まで)
  • 楽天ペイ:1.5%(カード登録)

 カードポイントを足しても、LINE Payが勝っています。

PayPayと楽天Payに、Kyashをかませて使えば、2%アップして、LINE Payの3.5%に並びますが、Kyashでは3Dセキュアを採用していないため、PayPayでは上限5万円の利用制限がかかったりします。(Kyashにリアルカードが登場!

通常還元率でお得なのは…

Kyashなどを使わずに、デフォルトで使った場合は、明らかにLINE Payがお得です。

 

次に、街場での通常使用では、日々のポイントが加算されていきますので、通常還元率とあわせて評価する必要があります。

2.ポイント施策の比較

 街場の使用で得られる各社のポイント施策です。

  • PayPay:(Tポイント×PayPay戦略)
  • LINE Pay:SHOPPING GO加盟店
  • 楽天ペイ:楽天ポイント加盟店

 PayPayは、2月からヤフーショッピングやヤフオクなどでのオンライン決済に対応することとあわせて、4月からこれまで使用されてきたTポイントからPayPay残高への変更を発表しています。(【重要】期間固定TポイントからPayPayへの変更について

PayPayには、独自ポイントはなかったのですが、Tポイントとの流動性を高めることで、これまでに蓄積されたTポイントのネットワークが利用できますので、TポイントとPayPayが戦略的互恵関係を築けば、楽天ポイントに比肩しうるポイントネットワークになることも考えられます。

 

LINE Payには、膨大なLINEユーザーが使用するLINEポイントを街場でも獲得できるようにしたSHOPPING GOというサービスがスタートしています。SHOPPING GO加盟店で買い物すればLINEポイントが貯まり、今後力を入れていくサービスと思われます。

 

楽天ペイは、実績がありすぎる楽天ポイントとの連携ですが、現在は楽天ペイが使えるお店と楽天ポイントが使えるお店が違ったりしていますので、いずれは統合した方が分かりやすいのではないかと思いました。

楽天ポイントを使う・貯めるという観点からのコンビニ攻略法を紹介した記事です。 

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ポイント施策でお得なのは…

現在の段階では、楽天ポイントとLINEポイントにお得感があり、ポイントを重視した場合は、楽天ペイ、LINE Payを使った方がお得になります。

PayPayは、ヤフーやソフトバンクサービスでもTポイントを残高に変えていくと思われますので、今後、Tポイントとどのような関係を築いていくのかもかなりの注目点だと思います。

 

次は、ユーザーの使い方に影響を与える支払い方法です。 

3.支払い方法の比較

主な支払い方法の比較です。

  • PayPay:チャージ、カード
  • LINE Pay:チャージ
  • 楽天ペイ:楽天ポイント、カード

PayPayは、ヤフーカードや銀行口座からのチャージ、カードとのひもづけといった両面からのバランス感があります。カードポイントももらえますが、使えるブランドが主にVISAかマスター(JCBはヤフーのみ)ということはあります。

 

LINE Payは、コンビニや銀行口座からのチャージが主な支払い方法なため、カードポイントを貯めたい派には訴求しにくい面があります。VISA、マスター、JCB、アメックス、ダイナースを登録できますが、単に通して使うというだけの意味あいが強いです。LINEポイントはつきません。

 

楽天ペイには、VISA、マスター、楽天カードが登録できます。楽天ペイを通して使うことで、楽天ポイントとカードポイントがもらえます。

最初に推奨する支払い方式が楽天ポイントであり、楽天カードを登録してこそ効果を発揮するペイということがあります。

支払い方法でお得なのは…

QRコード決済でのポイントとカードポイントが貯まるという点で見れば、PayPayと楽天ペイがお得ですが、どのブランドにも対応できるわけではないということがあります。

 

 

 

次のスマホアプリの出来具合が、スマホQRコード決済の独自性であり、重要なポイントだと思います。

4.スマホアプリの比較

気づいている人も多いと思うんですが、QRコード決済によって買い物体験が激変しているんですね。

QRコード決済というよりも、自由にプログラムできるスアホアプリ決済というイメージが強いですね。

将来的には、決済機能を備えた買い物ナビになっていくことも予想されます。

幾つかの切り口で検証してみましょう。 

操作性

  • PayPay:単独アプリ
  • LINE Pay:LINEに組み込み
  • 楽天ペイ:単独アプリ

PayPayと楽天ペイは、単独アプリなため、シンプルで直感的に使えます。LINE Payは、LINEに組み込まれたサービスであるため、ある程度使い方を覚えた方がよいという側面はあります。

 

関連アプリとの連携

  • PayPay:現在はなし
  • LINE Pay:LINE各サービス
  • 楽天ペイ:楽天ポイントカード、楽天ポイントクラブ

関連アプリとの連携では、PayPayは現在のところなしで、LINE Payは日々、LINE関連サービスとの連携が拡大しています。

LINE PayとLINE家計簿の連携も面白いのではないかと思います。

この記事で、LINE家計簿を使って、マイカラーのランクアップを管理する方法を紹介しています。 

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楽天ペイは、楽天ポイントカードアプリ、楽天ポイントクラブアプリと連動し、楽天ポイント専用デバイス的な使い方もできます。

こちらの記事で、楽天ポイントと楽天ポイントクラブアプリの連携方法を紹介しています。 

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今後重要なポイントとして、アプリにお得感がどのように組み込まれるかがあります。ユーザーのインセンティブを無料で付与し続けることは難しく、基本的には、お店とのマッチングで、お得はデザインされます。

お得をデザイン

PayPay:画面下の広告表示
LINE Pay:LINE Pay専用クーポン
楽天ペイ:画面下の広告表示

 

お得感のデザインでは、どのアプリも今後進化していくと思われますが、LINE Payが、ほぼ金券に近いファミマ専用クーポンを組み込んだのは、お得感のデザインで一歩抜きんでた印象を与えました。

こちらは、LINE Payほぼ金券クーポンのレビュー記事です。 

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このお得デザインの分野では、オリガミペイもかなり先行しており、吉野家半額キャンペーンの次はケンタッキー半額キャンペーンと、ユーザーのニーズがはまっていけば、人気のあるQRコード決済になるかと思われます。

実際、吉野家でオリガミペイを使って決済すると常時2%オフになり、オリガミは吉野家愛好家のマストハブとなっています。

スマホアプリでお得なのは…

操作性やアプリの連携よりも、今後はユーザーにとってのお得感が、決済方法の選択ででは重要となり、ほぼ金券クーポン装填を実装したLINE Payにお得感があると言えます。

今後注目していきたいポイントです。

 

5.安全性

安全性では、現在話題となっているのが、主にカードの不正利用といった問題になります。

カードの登録方法を見てみましょう。

  • PayPay:セキュリティコードと3Dセキュアの2通り(1月以降)
  • LINE Pay:セキュリティコード
  • 楽天ペイ:セキュリティコード

 

PayPayが1月から3Dセキュア登録を採用することで、3Dセキュア登録面での安全面は高まりました。ただ、セキュリティコードの登録を今後も残すかが気になるところです。

PayPayの3Dセキュアに関しての記事です。 

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LINE Payと楽天ペイはセキュリティコードによる登録ですが、LINE Payはカード登録者はおそらく少なく、楽天ペイに至っては、楽天市場での決済カードがそのまま移行されるため、LINE Payも楽天ペイも不正利用が起きにくい環境になっているのではないかと思われます。

安全面の今後は…

 スマホQRコード決済での安全面は、キャッシュレス推進協議会で3月までに考え方をまとめるということですので、それに従ったかたちになるかと思います。

QR決済における不正流出したクレジットカード情報の不正利用防止対策に関する検討会を立ち上げます (METI/経済産業省)

 

表面上ではあまり議論されませんが、ユーザー側でこだわりがあるのが換金機能です。

現金化のしやすさですね。

6.換金性(現金化)

換金性のあるなしを見てみましょう。

  • PayPay:今後、出金できる電子マネーを準備
  • LINE Pay:LINE Pay残高は出金可能
  • 楽天ペイ:なし

PayPayは、今後、出金できる電子マネーを用意していますが詳細は不明です。

LINE Payは、手数料216円は必要ですが、残高を出金して現金化できます。

キャンペーンでの20%還元を現金化する方法を紹介した記事です。 

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また、LINEポイントもLINE Pay残高に交換することで現金化できます。 

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楽天ペイの楽天ポイントは出金できません。

換金性でお得なのは…

換金性でお得なのは、LINE Payになります。

何年か先に、LINE銀行が設立予定になっていますので、そうなったあかつきには、出金手数料も基本的にはなくなり、ユーザーの利便性はかなり高まるとみられています。

 

 

 

スマホQRコード決済は、PayPayの100億円キャンペーンで世間的認知が進んだこともあり、キャンペーン施策も重要なポイントです。

7.キャンペーン

  各社の主なキャンペーンです。

  • PayPay:未定
  • LINE Pay:月末のPayトク10%還元他
  • 楽天ペイ:同時多数開催

 

キャンペーンに期待できるのは…

LINE Payや楽天ペイもかなりキャンペーンに力を入れていますが、PayPayの100億円キャンペーンのイメージが強すぎましたので、今後の期待をこめてPayPayのキャンペーンにお得感があるとしたいと思います。

 

最後は、各決済を導入するお店側からの視点です。

8.導入性(手数料、入金)

お店にとって、いい決済システムでないと、導入が進まず、それはユーザーにかえってきます。

まず手数料です。

  • PayPay:無料(導入開始より3年間)
  • LINE Pay:無料(2021年8月以降2.45%)
  • 楽天ペイ:3.24%

 PayPayとLINE Payは、使い始めの3年程度を無料にする方針を出しています。

 

この手数料も重要ですが、お店側にとっては入金サイクルも極めて重要です。

  • PayPay:累計決済金額が1万円以上(月末は締め)、ジャパンネット銀行:翌日入金、その他金融機関:最短翌々営業日入金 
  • LINE Pay:当月末締め、翌月末入金
  • 楽天ペイ:楽天銀行の場合:翌日入金、その他銀行:入金依頼日の翌営業日入金

入金サイクルが遅いと、仕入れに関わることもありますので、お店側からしますと早ければ早いほどよいということになります。

導入店舗にとって魅力的なのは…

楽天ペイは金額によらず翌日入金に対応していますので、手数料3.24%をしっかり取るだけのことはあると思います。PayPayは1万円以上ですが翌日入金に対応しています。

手数料とあわせた総合性では、PayPayが魅力的ですが、楽天ペイの金額によらずに翌日入金もいろんなお店の事情を考慮しているという点で評価できるのではないかと思います。

 

最後に、以上8つの視点でのまとめになります。

まとめ

 各項目で1ポイントを加算した合計点で評価してみようと思います。

1.通常還元率→LINE Pay

2.ポイント施策→LINE Pay、楽天ペイ

3.支払い方法→該当なし

4.スマホアプリ(お得感)→LINE Pay

5.安全面→該当なし

6.換金性→LINE Pay

7.キャンペーン→PayPay

8.導入性→PayPay、楽天ペイ

 

合計点は、LINE Pay4ポイント、楽天ペイとPayPayが2ポイントとなりました。限られた切り口では、LINE Payにお得感があるという結果になりました。

ポイントを抜きにした印象では、LINE Payと楽天ペイが強いという感じがしますが、今後とりうる戦略によっては、PayPayも首位を狙える位置にあると感じますので、各社とも今後の戦略と実行にかかっているというのが、現時点での個人的にな結論にはなります。 

 

 

 

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