ゴールドカードの数あるメリットのひとつは、自動的に付帯する海外旅行保険ですね。ゴールドカードを持っていれば申し込まなくても強制的に入ったことになります。やはりこのメリットが大きいと思います。
海外旅行にあまり行かなない場合でも、カード会社独自の特典が用意されていて、自分にとって実際に持つメリットがあるかということになります。
このエントリーではこれまで使ってきた幾枚かのゴールドカードの経験を踏まえ現実的なゴールドカードをざっくりと検証してみたいと思います。
目次
ゴールドカードを主観でカテゴライズしてみた
使ってきたゴールドカードを分類すると、主に4つの傾向にカテゴライズされることが分かりました。
電子マネー系とマイル系と海外系とデパート系のゴールドカードです。
海外旅行保険以外の特典としては、電子マネー系は、カードに電子マネー機能がついていて、カードリーダーにかざすだけで決済されます。
マイル系は、買い物をするとマイルがたまり、航空券などの特典がもらえたりします。海外系は、エクスペリエンスに特化した特典がついています。デパート系は、デパートでの割引やポイント、メンバーサロンが利用できたりします。
個人的な利用の傾向
最近では、どのコンビニでもほとんどのスーパーでも、iD払いができますので、日常生活では、dカード GOLDを使うことが増えました。それ以外では、用途や目的にあわせて使い分けています。
1000円程度までは利便性の良さから電子マネー系カードを使い、それ以上の額の場合は、マイルやポイントや特典が獲得できるゴールドカードを使うという感じです。
電子マネー系カード+好みのゴールドカード1枚の組み合わせがおすすめではないかと思います。
では、それぞれのカードのカードのかなりざっくりした傾向を見てみましょう。
1.電子マネー系:dカード GOLD
dカード GOLDは、ドコモが発行した比較的新しいカードです。
このdカード GOLDは会費は安いことに特徴があります。年会費は1万円ですが、クレジット払で携帯使用料金の10%がポイントとして還元されるので、例えば月にスマホ代に6000円払っているとすれば1年で7200円のポイントバックがあり、実質2800円の会費になります。
海外旅行保険もヨーロッパであれば1回で3000円ぐらいですので、1回行けばトントンとなります。
家族がいれば家族カードをつくることで、使用料を合算できるので、ポイントがあまるぐらいなんですね。コンビニでdカードを使ってもポイントはつきますし、ローソンでdカードによるiD払いをますと実質上5%の割引になります。これはけっこう大きい数字です。
なによりも、dカードは、カードをかざした時のチャリーンという音がいいのです。決済されたかすぐに分かりますので、サウンド的にもかなり使いやすいカードと言えます。
会費といい、コンビニでの割引といい、明らかに現実的でお得なゴールドカードです。
ところでdカードでゴールドカードの特典のひとつである空港ラウンジは使えるのでしょうか。
空港ラウンジも使えた
会員によっては、会費が実質タダとなるため、これだけ安いと、ゴールドカードの特典のひとつである空港ラウンジが使えるのかという疑問が浮かびますが、しっかりと使えます。
空港ラウンジには、コーヒー、ジュースの他に、柿の種が置いていますので、日本を発つ前に食べておくと、海外でも日本食をそれほど欲しがらなくなる効果があるように思いました。
dカードはApple Payでも使える
また、JALカードはApple Payでも使えます。
こちらの記事で、使い方を紹介しています。
また、2019年8月現在も、初回登録で、1000円分のdポイントがもらえるキャンペーンは継続中です。
2.マイル系:JALカードゴールド
電子マネーを抜きにすれば、一番使うカードはマイル系です。
マイル系は、カード決済しているとマイルがたまり、航空券がもらえます。
このマイレージシステムが優れたところは、一親等の身内でためたマイルが合算できることです。そのためマイルが失効する可能性も少なくなります。合算して航空券に換えた場合、いつも得する人間が出てくることになりますが、年長者を優先すれば、結果的に親孝行にもなって感謝される効果もあります。
家族プログラムで真価を発揮する孝行系カード
一親等つながりのイメージ図です。
JALカード家族プログラム(カードの機能) - JALカード
これだけのメンバーでマイルをためるわけですので、すぐに航空券に交換できるマイルはたまります。
この特典航空券は、ただのチケットとは言え、ぞんざいに扱われることもなく、JALのデスクも極めて丁重です。更しても嫌な対応はまったくみせません。チケットも取りやすく、グレードも選べるので、誰にあげても心配のない特典航空券とは言えます。
JALカードの詳細と申込はこちらのページになります。
JALマイルとれとれの裏技を紹介
ジャルカードの買い物で、ゴールドカードは100円で1マイルたまります。ノーマルカードは、200円で1マイルですが、有料プログラムで100円1マイルとなります。
JALのマイレージモール(ショッピングモール)を通して、アマゾンを購入すると、なんと、追加で200円1マイルもらえます。
ジャルカードにログインしてモールを通ってアマゾンで買うだけで、200円で3マイルもらえるのです。今まで相当なマイル数を無駄にしているジャルマイレージ会員は多いと思います。
ここからが裏技です。アマゾンで買う場合に、まずクレジットを使ってアマゾンギフト券を買いますと、それで200円で3マイルもらえます。
アマゾンギフト券をゲットしましたら、アマゾンにギフト券を登録して、再度、JALのマイレージモールから、買いたい商品を購入して、ギフト券で決済しますと、200円で1マイルもらえます。合計200円で4マイルもらえてしまいました。これは2倍のお金を使い方をしていることになりますので、かなり効率がいいため方です。
アマゾンギフト券はこうした使い方の他にもプレゼントとしても喜ばれます。
JALカードはApple Payでも使える
また、JALカードはApple Payでも使えます。
こちらの記事で、使い方を紹介しています。
3.国際系:アメックスゴールドカード
外国系のゴールドカードは、ホテルやレストランやゴルフや空港での利用でした時に割引などの優遇措置があります。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのサービス - クレジットカードはアメリカン・エキスプレス(アメックス)
京都の高台寺にアメックスの会員限定の専用ラウンジがあったり、実際のエクスペリエンスにプレミアをつけているようなところがあります。
今だと、東京国立博物館館内のホテルオークラレストラン「ゆりの木」で無料ドリンク券がもらえたりします。
The GREEN Cafe - クレジットカードはアメリカン・エキスプレス(アメックス)
エクスペリエンスに付加価値をつけることに趣向を凝らしているのは、やはり外国系ならではと言えます。
ANAとアメックスが提携していることもあり、ANAのマイルとの親和性は高いと言えます。ANAマイラーには最強のような感じで、JAL系にはうらやましい限りのカードになります。
ANAアメックスゴールドカードがありますと、マイル系とアメックスのゴールドカードを1枚にできますのでかなりお得感もあります。
エクスペリエンスに開かれた一枚
毎月送付される冊子で面白いのはアメックスゴールドカードの冊子です。特集の内容は、カード会社の常として、観光先の特集ですが、かなり突っ込んだ内容を書いています。
ボッティチェリのプリマヴェーラの装飾物を再現する彫金師の話とか、ジェラートの起源の話とか、それは普通の観光の記事ではなく少し突っ込んだ内容なので、アメックスはエクスペリエンスの質に気を使っていると言えます。
最近では、醍醐寺で会員限定で夜桜の会があったようです。アメックスは一部の通が楽しんでいたようなエクスペリエンスを会員に楽しんでもらおうという 試みが増えています。
「花の醍醐」とも呼ばれる醍醐寺にて、カードメンバー限定、三宝院特別夜間拝観を開催。通常非公開の純浄観や本堂を拝観頂き、法話をお楽しみいただくなど、美しい夜桜を見ながら、貸し切りならではの贅沢な時間をお過ごしいただきました。 pic.twitter.com/l86xOCo7JN
— Amex Japan (@AmexJP) 2018年4月16日
4.デパート系:タカシマヤゴールドカード
デパート系のカードは、デパートでの買い物が8割引で買えて、デパートのメンバーズサロンで無料でコーヒーやジュースが飲めるところに特徴があります。
タカシマヤゴールドカードは、クレジットという意味では、正統的なカードです。
というのは、このゴールドカードは、外商系の高島屋ゴールドカードの流れを汲んでいるからです。
下に書いてある「TG VP G」などの記号で、機能は微妙に違うのですけど、カードの表面的なデザインはすべて同じです。カードのデザインを同じにすることで、新しい顧客も大事にするのが高島屋の偉いところです。年会費1万円です。
「売掛」と「付け」の伝統が残る伝統の一枚
これは高島屋の外商系のハウスカードです。
左下にあるTG(高島屋外商)がタカシマヤゴールドカードの外商バージョンを申し込んだ時に同じように書かれているわけですね。タカシマヤゴールドカードができた時に、このカードのままでもよいし、切り替えてもよいという選択があったかなと思います。
シャネルやエルメスや大島を適当に見繕って家にもってきてちょうだいという人は切り替えていないだろうし、普通にデパートで買いものをしたい人は切り替えたんじゃないだろうかと思います。
外商のメリットとして、ゲットしにくい商品でも、外商の人が探してきてお得な価格で届けてくれるというのがあります。新製品の入手しにくいものも価格に関わらずビシッとスーツを着た外商の人がゲットしてお得な価格で届けてくれます。ロレックスの人気モデルもプレミアなしの割引価格で買えますのでお得な使い方もできます。(最近はメーカーの要望により、シャネルやエルメスやパテックやロレックスも外商の割引はなくなっているようです。ただ、ロレックスのデイトナが定価で買えるのはかなりのメリットです。)
こうしたサービスを重視する場合は、タカシマヤゴールドカードの外商オプションに申し込めばプレミア感のあるカードだろうと思います。
呉服屋の伝統として、もともとクレジットの取引を重視していたことがあり、こうした「売掛」とか「付け」の名残が残っていることに特徴があります。
髙島屋クレジットDNA | RECRUITING SITE | 髙島屋クレジット株式会社新卒採用サイト
関連記事
スポンサーリンク