ポイントには、たくさんの種類がありますが、どのポイントを集めるのがお得なのでしょうか?
10月から始まるキャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元制度)にも関係します。10月までに、どのポイントをメインで集めるかある程度、想定しておいた方が、購入計画は立てやすいんですね。
このエントリーでは、ポイントやマイルの有効期限や将来性をチェックしながら、どのポイントを貯めるのがお得なのかを紹介してみたいと思います。
目次
まず、主要ポイントの有効期限をチェックしましょう。
主要ポイントの有効期限
ポイントは、貯めておきますと、将来資金の一部として使えますので、これからは、ポイントの有効期限が重要になると考えています。
主要ポイントの有効期限の一覧表です。
ポイント数が多いので、3つのグループに分けました。
一覧表の青色のグループは、汎用性(はんようせい:様々に広く使われている)の高いポイントです。緑色のグループは、利用価値の高いポイントです。黄色のグループは、一般的な評価が高いポイントです。
各グループごとに、ポイントの有効期限をチェックしてみましょう。
1.汎用性が高いポイントの有効期限
このグループには、楽天ポイントとdポイントを入れました。
マクドナルドで採用されているのが、この2つのポイントであるように、汎用性はズバ抜けて高いです。今後も、共通ポイントとして、広く使われると予想されます。
楽天ポイント(半永久的)
楽天ポイントの有効期限は、1年間ですが、この期間内に、楽天ポイントを獲得すると有効期限が延長されます。つまり、定期的に利用していると、半永久的に有効期限が伸びていくんですね。
楽天ポイントには、通常のポイントとキャンペーン等でもらえる期間固定ポイントがありますが、期間固定ポイントの獲得では、有効期限は伸びません。
と言いましても、楽天市場で買ったり、楽天ポイントカードや楽天Payで支払いますと、通常ポイントは普通につきます。
個人的には、楽天はメインで使っているわけではないのですが、ポイントがたくさん貯まる印象があります。
これまでの通算獲得ポイントです。
楽天を利用しはじめてからの通算で、約10万ポイントを獲得しています。
100円1ポイントとしても、1000万円の購入金額になりますが、そんなに使っていませんので、明らかに、効率よくポイントを稼いだ成果が出ています。
ホテル予約は、ほとんど楽天トラベルにしていますし、多少、楽天で使う金額が増え
てきたということはありますが、やはり、貯まりやすいポイントとは言えそうです。
dポイント
楽天ポイントに負けるとも劣らず、今後は、共通ポイントとしての認識がかなり高まりそうなのがdポイントです。dポイントは大盤振る舞いのキャンペーンが多いので、おさえておきたいポイントです。
ポイントには、通常ポイントと期間固定ポイントがありますが、通常ポイントの有効期限は48ヵ月(4年)です。
dポイントの期間固定は、すぐに使った方がいいのですが、通常ポイントは、有効期限が4年ありますので、使ってもいいし、貯めておいてもいいという選択ができます。
有効期限を延ばす方法として、年会費無料のdカードプリペイド(有効期限5年)を通して、Amazonギフト券(有効期限10年)にチャージする方法があります。手数料0円の等価交換です。
こちらの記事で、通常dポイントをAmaoznギフト券に交換する方法を紹介しています。
参考:dポイントをAmazonギフト券に無駄なく交換する方法
次は、緑色のグループです。
2.利用価値が高いポイントの有効期限
利用価値が高いポイントのグループです。気になっているポイントも入れています。
最初は、イオングループのポイントです。
イオングループのポイント
イオンのポイントは、現在、3種類あります。
楽天ポイントやdポイントと同じ共通ポイントとして使われているのがWAON POINTです。イオンカードを使った場合は、ときめきポイントで、WAON電子マネーを使った場合は、WAONポイントになります。(WAON POINT加盟店で、WAON電子マネーを使った場合は、WAON POINTになります。)
有効期限については、加算期間は1年となっています。
WAONポイントの加算期間1年のイメージ図です。
出典: WAON [ワオン] 公式サイト
最初にポイント獲得した1年間のポイント有効期限は、1年の初めに獲得したポイントも、1年の終わりに獲得したポイントも、翌年度末となります。1年の初めに獲得したポイントの有効期限は約2年になり、1年の終わりに獲得したポイントの有効期限は約1年になります。
次の1年も同様の有効期限の考え方となります。1年単位でポイントの有効期限が設定されるということなんですね。
イオンのポイントを利用度の高いグループに入れた理由というのは、イオンは、ポイント以外に、キャッシュバックがあるんですね。
そのため、イオンでは、ポイントに付随したキャッシュバックが重要になります。
定例的に開催されているのが、毎月20日と30日に開催されるお客様感謝デーです。
これは、イオンカード支払いかWAON POINTカードかWAON電子マネーの提示で、イオンでのお買い物が5%オフになります。
そのため、ポイント+キャッシュバックが本当の価値になるわけです。
WAON POINTカードの始め方はこちらの記事で紹介しています。
永久不滅ポイント(永久)
セゾンのポイントが永久不滅ポイントですが、セゾンカードやセゾンポイントモールで使ったり貯めたりできます。
有効期限がないポイントはめずらしいため、永久不滅ポイントは、有効期限がありますか?といった質問がよくあるようです。
永久不滅ポイントに有効期限はありますか。 |よくあるご質問Q&A
永久不滅ポイントの説明ページです。
セゾンのショッピングモール「永久不滅.COM」でも永久不滅ポイントが貯まります。
JREポイント(半永久的)
JREポイントは、ビューカードなどでもらえるJR東日本のポイントで、有効期限は、最後に、ポイントを獲得、利用した日から2年後の月末になります。このポイントも半永久的な利用が可能ですね。
JREポイントは、Suicaにチャージできるなど、Suicaとの連動制が高いわけですが、ポイント還元制度の対象にもなりますので、今後注目が集まるのではないかと思います。
JALマイル・ANAマイル
マイルは、6000マイルで、東京-大阪の航空券(片道)に換えたりできますので、集める価値は高いです。
家族で集めたマイルもマイルを合算できますので、ヨーロッパ行き(パリ片道26000マイル)チケットもそれほど頑張らなくてもゲットできます。このチケットは、正規扱いなので、変更もできます。
ただ、有効期限が3年なので、頑張って集めすぎてしまうと、毎月のように、有効期限を迎えることとなり、航空券以外の特典へのもったいない使い方をしてしまうこともあります。
個人的なJALマイルの状況です。
現在、家族の合算で、約7万マイルありますが、9月から毎月のように、マイルの期限をむかえます。
10月に消滅する4305マイルは大きいので、その近辺の消滅ポイントとあわせて、何か策を講じないといけない状況になっています。
現在は、プレミアのエコノミークラスでヨーロッパが往復できる7万ポイントをキープできるぐらいの集め方をしていますが、目標に到達した場合は、ペースを落とした方が効率的になります。
3番目は、黄色いに塗ったグループです。
3.一般的に評価が高いポイントの有効期限
一般的に評価の高いおなじみのポイントです。
Tポイント(半永久的)
Tポイントの有効期限は、最終利用日から1年間です。これも半永久的ですね。
Tポイントは、ヤフーのサービスなどで期間固定ポイントがもらえますが、ヤフオクなど、だんだんと、PayPayボーナスライトへの切り替えが進んでいます。
こうしたTポイントを取り巻く状況があるため、Tポイントを集める場合も、状況を注視した方がいい状況が続いています。
nanacoポイント
nanacoポイントは、セブンイレブンでもらえるポイントですが、セブンイレブンが7Payの導入に失敗してしまった余波に注意する必要があります。
有効期限は、イオンのポイントと同様に、加算1年ですが、nanaco電子マネーに変えることで、期限がなくなります。
nanacoポイントは、7Payの導入で、もらえるポイントは、200円に1ポイントに半減しましたが、現在はキャンペーン期間ということで、元のポイントに戻っています。
nanacoで買うとnanacoポイント2倍|セブン‐イレブン~近くて便利~
ユーザーの反応と少し乖離が出てきたかなという感じがします。
Ponta
ポンタの有効期限は、最終利用日から1年です。
こちらの記事で、Pontaカードの始め方を紹介しています。
次に、ポイント還元制度での実際の活用を検証してみましょう。
ポイント還元制度ではスマホ決済もチェック
まず、ポイント還元制度の要点です。
ポイント還元制度の要点
10月から始まるポイント還元制度は、キャッシュレスの支払いで、5%か2%のポイント等が還元される仕組みです。
中小店舗が5%で、個人経営のチェーン店が2%というイメージです。
ユーザーがキで狙ったポイントで還元を受けるためには、3つの条件が重なる必要があります。
3つの条件
- キャッシュレス事業者が申請・登録されていること
- 中小店舗等が申請・登録されていること
- 登録中小店舗の採用キャッシュレス方式
まず、使っているキャッシュレス事業者が申請・登録されていないと適用されません。
主要ポイントのキャッシュレス事業者はほぼ登録されています。
8月2日現在のキャッシュレス事業者リストです。
次に、ポイント還元制度が適用される中小店舗が、実際に申請して登録されていることが必要となります。
7月30日の加盟店一覧です。
そして、登録されている加盟店が、集めているポイントの支払い方式を採用しているかがチェックポイントとなります。
個人経営のコンビニやガソリンスタンドは、2%還元になりますが、登録が進んでいるため、ポイントは集めやすくなります。
問題は5%還元の中小店舗です。
5%還元が適用される中小店舗の登録状況は、現在10%程度の進捗状況となっています。
5%還元を受けたい小売店が、ポイント還元制度に加盟していない可能性があるんですね。
結論的には、ポイント還元制度に加盟しているお店を利用するのがお得ということになります。
ポイント還元制度の加盟店のマークです。
出典: キャッシュレス消費者還元事業
左側のマークが貼っているお店が、最大5%の還元を受けることができます。
この5%還元の他にも、キャッシュレス事業者の還元ポイントが加わり、最低でも7~8%の還元になると予想しています。事業者によっては、スタート時に大判振る舞いをしてくるところもあるでしょう。
現在のところ5%還元の加盟店のキャッシュレス方式までは分からない状況です。
おそらく導入コストの安いスマホ決済(QRコード決済)を採用している所が多いと推測できるんですね。もちろんクレジットカードが使える5%還元の加盟店もあるかと思います。(例:エアペイのCM)
5%還元店が採用するQRコード決済の対応ポイントは?
主要ポイントの中で、QRコード決済に対応しているのは、楽天ポイント(楽天Pay)とdポイント(d払い)になります。
10月からはじまるポイント還元制度という観点でも、楽天ポイントとdポイントはおさえておいた方がいいポイントになります。
楽天Payとdポイント以外のスマホ決済を採用している加盟店も多いのではないかと思いますので、PayPay、LINE Pay、メルペイ、Origami Payもおさえておいた方がいいでしょう。
最後に、PayPay、LINE Pay、メルペイ、Origami Payの特典の有効期限のチェックです。
PayPayの場合、ポイントにあたるのは、PayPayボーナスライトになり、有効期限は2年間になります。
PayPayボーナス等の用語の説明ページです。
LINE Payの場合、ポイントにあたるのは、LINE Payボーナスになり、有効期限は60日間になります。
LINE Payボーナス等の用語の説明ページです。
メルペイは、メルペイポイントでの還元となり、有効期間は180日間になります。
Origami Payは、その場で割引でのキャッシュバック還元になります。
まとめ:どのポイントを貯めるのがお得なのか?
2019年の8月現在の検証結果です。(ポイント還元加盟店の登録状況によって随時見直します。)
貯める・使うを重視した場合
楽天ポイント、dポイント、イオン系ポイント(キャッシュバック含む)、永久不滅ポイント、JREポイントなど
ポイント還元制度(QRコード対応店)を重視した場合
楽天ポイント、dポイント、PayPayボーナスライト、LINE Payボーナス、メルペイポイント、Origami Pay(キャッシュバック)
こちらの記事で、10月からのスマホ決済のキャンペーン状況を紹介しています。
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