PayPay(ペイペイ)のサービスは、今年の10月5日に始まり、当初はこじんまりとした知る人ぞ知る的な電子決済だったと思うのですが、12月4日に100億円キャンペーンがスタートしてからは、PayPayは早くも、QRコード決済、そしてキャッシュレス社会の巨人になろうとしている気配さえも漂っています。
一方、QRコード決済のもうひとつの雄 LINE Payも、決済端末をスターバックスに設置することを発表し、電子決済化の流れの中で、いぶし銀のような動きを見せています。
このエントリーでは、LINE Payが得意とする割り勘機能で、PayPayの進撃をストップできるのか使いやすさ、特典、浸透度、評判の4つの観点から、ざっくりと比較検証してみたいと思います。
目次
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【1】PayPayとLINE Payの割り勘スマホ画面の比較
使いやすさと言えば、UI(ユーザーインターフェース)です。スマホ画面の分かりやすさですね。
割り勘する時のそれぞれのスマホ画面を見てみましょう。
まず、PayPayからです。
PayPay割り勘のスマホ画面
PayPayのトップ画面です。
幹事さんは、画面左上の三本線(メニュー)をクリックしますと、次の画面に、割り勘するメンバーに読み取ってもらう「マイコード」へのリンクが出現します。
以後の手順については、こちらの記事で解説しています。かなりシンプルに設計されています。
一度覚えてしまいますと、次は簡単にできます。ひじょうにシンプルでよく出来ていると思いました。
次はLINE Pay割り勘のユーザーインターフェースです。
LINE Pay割り勘のスマホ画面
LINEトップからのウォレット画面です。
最新のアップデートで割り勘機能のアイコンが追加されました。割り勘アイコンをクリックして割り勘の手順を進めます。
LINEの場合は、アイコンに漢字で、割り勘と書いてあるので、初めての人には、分かりやすいですね。
【2】現在の特典比較
PaPayの特典は、おなじみの100億円キャンペーンですね。(追記:12月13日に終了)
幹事の決済時に、20%分が還元されます。運が良ければ、トータルの会費が10万円以下であれば全額還元です。もし全額バックとなれば、参加者は大フィーバーとなります。
アルコールが浸み渡った脳細胞にも深くPayPayの名が刻まれることになります。
LINE Payの特典は、割り勘に限って言えば、割り勘くじです。
LINE Payで割り勘すると、毎日100名に5万円、1000円以上の利用で、最大1万円が当たる割り勘くじが用意されています。当たり金額はいろいろあります。
LINE Payの割り勘くじの公式ページです。
あろうことか、当たりまくっているようです。
次に浸透度です。ユーザーがそれぞれに割り勘機能があることをどれだけ知っているかですね。
【3】浸透度、遡及状況の比較
PayPayは、現在は、家電やガジェットの大型消費にスポットが当たっていますので、割り勘機能を展開する段階でもないような感じです。
このブログでも、割り勘の記事へのアクセスは少ない方になります。おそらく十分に浸透しているとは言えないのではないかと思います。
LINE Payは、TVコマーシャルで、 割り勘にフォーカスした内容を放映していますので、浸透度はわりと高いのではないかと思います。
こちらの記事でも、CM動画の内容が紹介されています。
そして、かなり早い段階から、LINE Payは割り勘で便利といった定評はありました。
最後にネットでの評判です。
【4】2つの割り勘のネットの評判
まずは、PayPay割り勘のネットの評判です。
もしかしてpaypayって割り勘のお金のやりとりとかできる?
もしかしてpaypayって割り勘のお金のやりとりとかできる?
— ついつい (@ntonlybutinvain) 2018年12月9日
できるんです。
paypay友達にも送金できるのか
paypay友達にも送金できるのか!
— つる☹️ (@medatk1chan) 2018年12月9日
飲み会のときSoftBankユーザーに払ってもらって当選率あげて後から割り勘で送金すらば神じゃね?
会計の決済は、当選率の高いソフトバンクかワイモバユーザーにしてもらうのが鉄則です。
PayPayで送金を駆使しているのはわりと早い人たちです。
電話番号でPayPay残高を送れるのは結構な近未来体験
すでに他の決済アプリでできるのだけど、電話番号でお金(paypayのpt)を送れるのは結構な近未来体験だった。小銭で割り勘しなくて済む。
— 吉野茉莉 (@stalemate) 2018年12月9日
サイバー感覚があります。
キャッシュバックをシェアしてもらった
昨日の飲み代、割り勘でひとり2,000円となるところ、僕の分から1,000円分をおすぎさんがキャッシュバック施ししてくださったのでその事を巷では"PayPayおすぎ"と呼んでいます。
— 田中田田田(たなかたでんた) (@Tumapai) 2018年12月9日
無敵幹事が20%還元を総取りするかに思われましたが、実際にはシェアされているのかもしれません。
次は、LINE Pay割り勘のネットの評判です。
LINE Pay割り勘で二人とも10000円当たる奇跡
画像間違えてて100円当たったときのにしちゃったからやり直し(笑)
— r. . . (@empty1209) 2018年12月8日
LINE Pay 割り勘くじ10000円当たり😍
姉と割り勘して、二人とも10000円当たる奇跡💗
西友、ローソン、はま寿司で割り勘して、二人で全部で22300円当たり✨
明日は夫とやってみよう~😁#LINEPay #割り勘くじ #当選報告 pic.twitter.com/BEkohrZRMm
LINE Payの姉妹や友だちと連れあって、割り勘で買う技は有効な感じがしますね。それもラインでつながっているからできる割り勘です。
ローソンで買い物を割り勘
Linepay
— わたがし (@UMpyihQBpMSY5S7) 2018年12月10日
ローソンで買い物を割り勘したら当たった笑
9000円弱プラスになったけどこれいいのか?笑 pic.twitter.com/kCgZtw3W2x
近くに家族や知り合いがいると割り勘で買った方がいいということになりますね。
高額当選は嬉しい
皆さんを見習い?初めてLINEpayに登録して、割り勘くじに挑戦し、夫婦で1万円ずつ当たりました☺💕
— ゆう (@Cdl2sSt1GxA3os8) 2018年12月9日
ありがとうございます💕
思ったより簡単に登録出来ました🎵
子供のクリスマスプレゼントや、年末のお買い物に使いま〜す✨
高額当選は嬉しいですね😍🎵 pic.twitter.com/jDFX9OZ0Jf
ラインペイ最高かよ
ラインペイ最高かよ!!!#linepay#割り勘 pic.twitter.com/2P8OwcEk8Z
— yukkanenn( ´ ω `♥) (@SqpePj4s945M6pV) 2018年12月6日
LINEPayで割り勘する飲み会とか行きたい
LINEPayで割り勘する飲み会とか行きたい。
— シヲンきゅん (@Siwon117) 2018年12月3日
楽しそうです。
【まとめ】QRコード決済・割り勘対決
個別の切り口で見ますと、個人的な評価は次のような感じになります。
- ユーザーインターフェースは、それぞれ長所と短所があり、引き分け
- 特典では、金額的にはPayPay、グループゲーム的な面白さではLINE Payです。連れ合っての買い物では、LINE Payにポイント。飲み会や宴会での決済の最終局面では、金額優先となる可能性が高く、PayPayにポイント
- 世間への浸透度では、割り勘に特化したCM放映でLINE Payにポイント
- 評判については、先行しているLINE Payにポイント
利用者数をのぞいた割り勘対決では、総合評価的には、LINE Payがやや優勢といった感じになります。
個人的な感想としては、PayPayは単独利用に強く、LINE Payはグループ利用に強いなといった印象を持ちました。PayPayが欧米的なカラッとした使用フィーリングなのに対し、LINE Payは、利用の仕方では、アジア的な情緒が発生しているのではないかと思います。しかし、PayPayでもシェアという概念を持ち込むことで、情緒的になりますね。
また、この割り勘対決は、PayPayのキャンペーン終了時期にも左右されます。
PayPayキャンペーン終了時期も影響
忘年会ピークまでに、100億円がなくなり早期終了した場合は、割り勘対決では、LINE Payの勝利が濃厚となります。
忘年会ピークでもPayPayキャンペーンがまだ続いていた場合は、PayPayサイドの今後の展開によっては、PayPayが優勢になる可能性があります。
と言いますのは、PayPayを最初に導入したのは、近所や街の飲食店だったのです。
ある意味、割り勘対決のフィールドもPayPayの主戦場なんですね。
結局、PayPayとLINE Payのどちらで割り勘するのか
また、PayPayとLINE Payのどちらで決済するかという問題についても、飲み会や忘年会では、声の大きい幹事さんや理論派のご意見番が必ず登場し、金額計算という合理的判断から、PayPayで決済するように持って行く可能性が高いと思われます。
そうしたデカい声に、LINEでつながった仲良しグループがどのように対抗できるかも最終決済時のポイントになるかと思います。
2018年は決済時まで気の抜けない忘年会になりそうです。
(追記)PayPay祭り終了直後 LINE Pay仕掛ける
PayPayの100億円キャンペーン終了直後に、LINE Payが20%還元キャンペーンを行いました。そのタイミングから仕掛けと目されています。
こちらの記事で、LINE Payの戦略とネットの反応についてまとめています。
LINE PayキャンペーンがPayPay100億円きゃんぺーんより優れている点をまとめた記事になります。
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